赤岳 (2899m)・横岳 (2829m)・硫黄岳 (2760m)
 2月上旬 JR中央線茅野駅でEさんと待ち合わせる。06:15 発の諏訪バスで茅野から美濃戸口まで、我々2人以外同乗車は誰もいないので、 後部座席で終点まで横になる。冬山が初めてのEさんのトレーニングを兼ねての山行で比較的やさしい八ヶ岳を選んだ。
美濃戸口から美濃戸までの間に山荘が沢山できている、以前は美濃戸山荘しかなかったのに。赤岳鉱泉近くにウインパー・テントを設営する。 ここは水もあり快適な場所で鉱泉にも入浴に行ける。
05:00 に出発、中山乗越で赤岳、阿弥陀岳を撮影して、行者小屋を経て中岳コル(2700m)を目指す。 中岳から赤岳へは横拡がりの斜面を登る。斜面は見通しは良いが風の通り道で、 風に煽られるし登山路らしきところは結氷している。 アイゼンの装着とEさんとアンザイレンして赤岳へ。

八ヶ岳連峰赤岳阿弥陀岳

赤岳山頂は眺望は最高だが、風が強く寒い、無人の赤岳頂上小屋へ入り休息。カメラは作動不良を心配して肌身に着けて来たが レンズを開いたとたん曇って何も写すことができない。10分休憩後、横岳へ。 やせた稜線で信州側、甲斐側ともに切れ落ちている。前に通過した人のトレースもない新雪の岩稜帯を雪庇に注意しながら通過。
硫黄岳は緩い傾斜の広い尾根道で、以前ガスに巻かれて Ring-Wanderung(リングワンデルング)して遭難した学生があった。 硫黄岳からは峰ノ松目を目指して尾根道を降り、途中から赤岳鉱泉への道をとる。

赤岳へ登攀 (1960年01月の画像)

テント内で Phoebus725 を点火して夕食の支度をする、水の調達にテントから外へ出ると寒気が緩んでいるように感じた。温度計を見ると -10℃を指している。身体が寒さに慣れてきたせいか、この温度でも過ごしやすいと思うようになったのだろうか。
翌朝 07:00 にテントを撤収して帰路へ。途中、美濃戸山荘の管理人に出会う、この時期客が少ないせいか話し相手がほしいのか、 是非お茶を飲んでいけといわれて休憩のつもりで寄った。話が弾んで、捕らえた野ウサギを食っていけなど変な方向へ 話が進み、結局宿泊することになった。Eさんは、山荘前のスロープ(緩い)でスキーの練習、私は管理人に連れられて ウサギの罠を見学に山へ入った。晩餐はウサギの肉を主とした献立であったが大変美味しかった。宿泊代は受け取らなかった。

八ヶ岳の地図・航空写真

@ 美濃戸口→ 01.00 →美濃戸→ 01.50 →赤岳鉱泉 (幕営)
A 赤岳鉱泉→ 00.20 →行者小屋→ 00.30 →コル→ 00.50 →赤岳→ 01.10 →横岳
  → 01.00 →硫黄岳→ 00.50 →赤岳鉱泉 (幕営)
B 美濃戸山荘(宿泊)← 00.10 ←美濃戸← 01.20 ←赤岳鉱泉
C 美濃戸口← 00.40 ←美濃戸山荘