南安(石井)の旅日記

2004年10月8日

金洲大酒店でサービスの朝食を食べた後、チェックアウト。 昨日調べておいた〈水頭〉行きのマイクロバスが泉州新車站から頻繁にでているが、 このバスはどこででも乗れるようだ(降りるのも)。早速ホテル前から乗車、走り出したらすぐに車掌が料金(7RMB)を集めにきた。 約1時間走って《水頭》に到着。バスターミナルには30台ほどのバイタクが客を待っている。 しばらく周辺の風景を写真に収めて、客引きが静かになったところでバイタク運賃の交渉、 「鄭成功陵墓をしっているか?」「勿論良く知っている」「ここから往復いくらだ?」「20RMB(\256.)」乗ることにした。 途中の道端で、夫婦仲良く練炭の成型をして、日干しにしている光景が見られた。バイクで走る良さだろうか。 《鄭成功陵墓》は想像していたより遠く(18分かかった)、おまけに荒野の中にある、 バイタクのお兄ちゃんを逃がしたら、帰りの足が確保できないので30分間待ってもらうことにした。 水頭バスターミナルに着いたとき、チップを含めて 30RMB(\384.)払ったら喜んで「謝謝! 謝謝!」。

〈水頭〉の繁華街《鄭成功陵墓》

水頭バスターミナルで「石井へ行きたいがどのバスに乗ったらよいか」と聞いたら、 事務員が発車寸前のマイクロバスへ連れて行ってくれた。マイクロバスには、いかにも田舎の姉ちゃんというかんじの小姐車掌がおり、 愛嬌は豊かで、側へ来たので料金の支払いと(3RMB)「石井に着いたら知らせてくれ」と頼んだ。 約15分走ったら小姐が知らせてくれるので下車。ここは〈石井〉の中心街か賑やか、周囲を見回すと『鄭成功居宅跡』の標識が目に付いたので矢印の方向へ歩く、 更に進むと石造りの家が並ぶ路地裏へ入り込んだ。判らないまま路地を歩き続けたら元のバス停に戻った。 通りかかりのバイタクの兄ちゃんが、「乗らないか」と言うので「標識(鄭成功居宅跡)の場所へ行ってくれ」というと3RMB とのこと。 目的地はさっき歩いた近くに在った。居宅跡は以前の石井鄭成功記念館らしい。ここを見学したあとバイク兄ちゃんに 「現在の鄭成功記念館をしっているか?」と聞くと「バイクに乗ってくれ」、走り始めて3分で記念館に到着。 この記念館の距離は想像していたよりはるかに近い。これなら石井バス停から歩いても10分程度だろう。入場料5RMB 払って参観。 素晴らしい遺品が数多くあり、なかでも【鄭森】の署名の入った掛け軸があるのには驚いた。また鄭成功時代の大砲も多数あり時間が経つのを忘れる。 他の見学者が誰もいないので気兼ねすることが無い。建物の屋上からは《金門島》が見えると書いてあるので昇って双眼鏡(持参した)で見たがなにも見えない。 花曇り天気のせいだろうか。記念館からバス下車地点(石井の繁華街)まで歩くことにし、途中レストランらしきところで遅い昼食(4RMB)をとった。

〈石井〉の繁華街〈石井〉の路地

さあいよいよここから厦門への交通手段を考えなければならない。海岸線を廻って厦門へ行くバスがあるだろうと自分で勝手に思い、通行人に「厦門行きのバス停はどこ?」と聞いてまわったが「知らない」という回答しかない。 標準語が通じないのか、発音が悪いのかと思い、比較的若いビジネスマン風の男に聞いたら「延平路口で厦門行きのバスに乗れる」という。 延平路口までどうやって行くのか分からない。誰かに聞こうと歩いていたら携帯電話の販売店(冷房が効いていた)があった、 入ると制服を着た綺麗な小姐が2人おり、笑顔で迎えてくれた。「厦門行きのバスに乗る方法は?」「ここから水頭行きのマイクロバスに乗り延平路口下車、福厦公路324号線を走る厦門行きのバスに乗り換える」と親切に教えてくれた。 さあ実行だ、暑いので冷房の効いたこの店で待たしてもらうこと数分、マイクロバスが見えてきた。停留所ではないが店の前で手をあげるとバスが停まった。 乗り込むとすぐに車掌に延平路口に着いたら合図をしてくれるように頼み、バス代2RMB を払う。 今度の車掌も親切な小姐だ。石井から水頭にかけて石材加工工場が数多くあり、石材産地として有名だそうだ。殆どが花崗岩で、きっと日本に輸出しているのだろう。 石材工場や石材運搬車を眺めているうち、ほどなく「延平路口に着いたよ」と小姐が言い、次の乗換バス停(交差した道路の反対側)も親切に教えてくれた。 厦門行きバス停にはサトウキビを売る叔母さんがおり頼めば皮も剥いてくれる、日本にはもう無い商売。待つこと 12分 厦門行きのバスが到着、かなり混んでいたが乗ることにした、15RMB(\192.)。バスの終点は厦門《松柏長途汽車站》。 それにしても中国の公共交通機関の料金は安い、旅行者にとっては嬉しくなり、乗り慣れると病みつきになるのは私だけだろうか。

《鄭成功居宅跡》 -石井-《鄭成功記念館》 -石井-


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