Last Update: Nov. 30, 2015
Since: Nov. 01, 2011

   紫雲出山しうでやまは、標高352m、頂上部は平坦台地で、メサ状溶岩台地とよばれている。 メサ状溶岩台地で有名なのは屋島で、第3紀に低地に流下した安山岩質の溶岩流が隆起し侵食され強固な溶岩が残って、頂上部に 台地を形成している。 山頂一帯の地質は讃岐岩質安山岩で、大きな岩がごろごろしている。紫雲出山は、昭和30年に山頂部から 弥生時代中期(約2000年前)の代表的な高地性集落の遺跡が発掘されたことから一躍脚光を浴びるようになった。
 山頂の展望台からは東に備讃瀬戸や瀬戸大橋、水島臨海工業地帯、西に燧灘、南に四国山地、北は福山市や笠岡市の笠岡諸島など の山陽路と、360度見渡せる展望が広がっている。
頂上の近くに遺跡館があり、弥生時代この地に生活していた暮らしを再現している。また、山頂展望台に至る道路沿いや、 山頂広場一帯には沢山の桜が植えられており、桜の名所となっている。


仁尾から見る紫雲出山Garmin VISTA TRACK LOG
山上駐車場→紫雲出山頂上


名 称紫雲出山(しうでやま)
標 高352m
場 所香川県三豊市詫間町大浜
散 策2011.10.28

コースタイム
山上駐車場 →10min→ 紫雲出山頂上
山上駐車場 ←10min← 紫雲出山頂上

山頂への歩道山頂付近の大きい岩@山頂付近の大きい岩A
山頂付近の大きい岩B山頂山頂展望台
展望台からの燧灘方面弥生時代の遺構(半地下竪穴式住居)弥生時代の遺構(高床式倉庫)

Comment :  山上駐車場は、20台ぐらい駐車でき、きれいなトイレもある。ここから山頂展望台までは安全な舗装道路 で約10分で登頂できる。
遺跡の土器包含層は山頂一帯に広がり、住居跡と思われる列石遺構のほかに貝塚も発見されている。出土品は、弥生時代中期から 中期末の多数の土器のほかに、打製石鏃・石槍・環状石斧・打製石包丁・磨製石斧・分銅形土製品・貝輪・鉄器片などがみられる。 石鏃が沢山出土していることは、荘内半島の最高所に立地する地形状の特性から、防御的・軍事的な性格を帯びた遺構とみられる。