Last Update: Feb. 26, 2010
高松市三谷町の三郎池近くに日山がある。標高 191.6m で手ごろな高さと市街地に近いせいか 天気の良い日には大勢の人が登っている。三郎池の周辺には、日山・馬山・実相寺山・日妻山・上佐山があり、 高松クレータ説にちなんで“クレータ5座”と呼ばれている。
高松クレータ説は、平成 1 年に重力異常の調査をしていた金沢大の河野芳輝教授らのチームが、高松市と香川町の境で 負の重力異常地点を発見した。密度を濃くした重力異常調査のほか、磁場の強弱で地下構造を推定する地磁気異常調査、 人工地震波反射法調査などを重ねて高松市の仏生山公園近くを中心点とした直径約 4km 、深さ約 2km の半球のくぼみが 地下に眠っていることを突き止めた。@いん石の衝突跡 Aカルデラ跡 B断層のくびれ の可能性賀考えられ、 結論として「隕石の衝突跡」と推論した。
隕石クレータのロマンを感得しながら登る“日山”はなんともいえない良い気分に浸れる。途中の小日山の展望台から 眺める三郎池や水面に移る日妻山の輪郭は素晴らしい。
GARMIN etrex VENTURE HC による Track Log |
名 称 : 日山(ひやま) 標 高 : 191.6m 場 所 : 高松市 登 山 : 2010.02.25
[登り] 三郎池登山口 →00:05→ 小日山展望台 →00:12→ 日山山頂 |
[降り] 表登山口 ←00:04← ハイキングコース駐車場 ←00:05← 日山山頂 |
三郎池の駐車場にある龍王丸 | ふじ棚のある登山口 | 小日山頂上の展望台 | 小日山頂上から見た三郎池 |
小日山のコルから見た日山 | 白色の岩塊道1 | 白色の岩塊道2 | 白色の岩塊道3 |
日山の三角点 | 頂上にある展望休憩所 | 整備されている表登山道 | 表登山道の駐車場 |
Comment : 三郎池の龍王丸近くにある駐車場を使う。ここには綺麗な水洗トイレがある。藤棚のある 登山口から小日山頂上までは整備された歩き易い。途中登山道に近くの三渓小学校の児童の手で桜が植林されている。
小日山から一旦下って日山との鞍部に着くと登山道が+字に交差している。日山への登山道の中間辺りから白色した岩塊の ルートに変貌する。白色岩塊は安山岩(andesite)といわれているが、私には凝灰岩にみえる。 日山山頂には4等三角点と展望台があり、無料の大形双眼鏡が設置されているのは嬉しい。眺望は抜群で、北東に屋島・五剣山、 東に白山、さらに笠が峰・雨滝山、南に実相寺山・日妻山・上佐山、西に紫雲山・五色台・飯野山などが見える。
降りは整備された日山ハイキングコースを経由した。帰りには、石船池に囲まれた三谷石船古墳の見学がお勧め。
三郎池周辺のクレーター5座(上佐山・日妻山・実相寺山・馬山・日山) |
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