@ | 東谷の庚申塔 | 砂岩自然石を削って青面金剛を浮き彫りにしている。尊像は邪鬼を踏みつけて立ち、左手に法輪・弓・剣、
右手に戟・矢・ショケラ。3猿と日月も表示されている。道祖神、道標などの要素もある。 |
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A | 槙川の庚申塔 | 槙川分校前の旧遍路道にある。ブロック作りの祠に灯籠と一緒に設置されている。
6臂の青面金剛は邪鬼を踏みつけて立ち、左手に法輪・弓・ショケラ、 右手に戟・矢・剣を持っている。3猿・2鶏・月日もあり、庚申塔のフル装備を備えて
いる。火灯窓の区画ラインを含めて後背は男性器を表しており、子孫繁栄、 家内安全や道祖神の性格をもっている。 |
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B | 兼割の庚申塔 | 砂岩自然石に彫られた6臂の青面金剛は、左手に法輪・弓・ショケラ、右手に戟・矢・剣を
持って台座に立っている。3猿、2鶏、飛雲と月日がある。 周囲の田畑を見下ろす高台に設置してあり、五穀豊穣・一族守護・家内安全を願って祀られている。 |
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C | 大窪寺の庚申塔 | 2本の大杉の根元に置いてある。6臂の青面金剛は、左手に法輪・弓・?、右手に剣・矢・?を
持って邪鬼の上に立っている。3猿は最下段にある。魔除け、厄除けなどの対象と考えられる。花崗岩の浅彫り。 |
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D | 中山の庚申塔 | 宝篋印塔のような造りの宝珠受台破風はふ付笠塔形で、笠に卍の紋が浮彫りされている。
塔身の正面は1段加工の花扉があり、 輪郭内に青面金剛の種子字(ウン)があり、その下に [奉供養 青面金剛童子 諸願成就] と刻んでいる。
宝珠(凝灰岩)、笠(花崗岩)、塔身・基礎(砂岩)の石質が異なっており、昭和の時代に補修されたのだろうか。 |
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E | 庚申塔の図解 | 青面金剛は、インドから伝わってきた仏教偶像でなく、中国の道教思想を基に日本の民間信仰の中で
独自に発展した庚申信仰の主神像である。庚申講の本尊として知られており、三尸を押さえる神とされている。 |
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F | 亀鶴の庚申塔 | 彫が浅い6臂の青面金剛は左手に法輪・弓・ショケラ、右手に戟・矢・剣を持っている。
3猿、2鶏、日月もみえるが彫刻が浅い。諸願成就、供養の為だろうか。 |
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G | 細川家住宅 | 南に面する山間地の地形を巧みに利用して住居を建てている。かまど、母屋、納屋、木納屋、
下木小屋などを東西に並べ、一段下がったところに便所がある。水汲み場は谷川の水を引き込んでいる。母屋の間取りは、横一列に、上手が竹床の座敷、
次が土座、西側に広い土間を設けた3間取りの平面構成。土間には釜戸、臼などがあり、中央間の土座には"いろり"、上手竹床の"ざしき"には床の間、仏壇が
ある。18世紀初期の間取りで、日常生活の文化が色濃く残っている。 |