Last Update: November 28, 2017
Since: November 23, 2017



ヤッコソウは、ヤッコソウ科の1年草で暖地のシイノキに寄生する世界的な珍種で、奴に似ていることから名前が付けられた。花茎は直立し高さ5〜7cmで淡桃色、 その周囲に鱗片状の卵形で淡褐色の鱗片葉5〜6片が十字形に対生している。花は頂生しており雌雄両性の完全花となっている。花弁はなく、わずかに多肉性の単一の 花被が環状に子房にへばりついている。花糸は筒状になってくっ付き、子房を囲み、葯もまた花弁のまわりに帯状になって取り巻いている。 室戸岬のヤッコソウは、スダジイの老木の根に、毎年11月中旬〜11月下旬にかけて発生する。
2017.11.22 に室戸市教育委員会に問い合わせたら、ヤッコソウはピンク色に染まり、絶好の見頃との回答があった。2017.11.23 に直行して観察した。幸福感に 浸ることができた。

Yakkoso is a world-class rare species parasitic on the warm-hearted mushrooms of the Yakoso family with a year-round grass and was named because it resembles Yakkosan (valet).
Flower stem is upright and 5 to 7 cm tall and light pink, around 5 to 6 pieces of scaly ovate and light brown scaly leaves are cross-shaped. Flowers are in perfection and become full flowers of both sexes.
There is no flower petals, a slightly pleasant single flower cover is clinging to the ovary annularly. The flower yarn became a tubular shape and was attached, surrounding the ovary, the anther also became a band around the petal. It is surrounding.
Yakkoso in Cape Muroto occurs at the roots of old stems of Sadajii from mid November to late November every year. When I contacted the Muroto City Board of Education at 2017.11.22, the Yakkoso stained in pink color and there was an answer that it was a great best time to see.
Direct observation was made to 2017.11.23.  I was able to soak in the sense of happiness.



室戸の航空写真 & 地図





金剛頂寺 〜第26番札所 室戸市室戸町元乙523〜

金剛頂寺のヤッコソウは高知県指定の天然記念物になっている。ヤッコソウ自生地は、本堂の手前を右方向に行くと「ヤッコソウ自生地」の石碑がある。 スダジイの老木の老木が何本もあり、根元いちめんにヤッコソウが群生している。特に智光上人廟近くには、目を見張る光景が展開していた。

@ヤッコソウ自生地の石碑AヤッコソウBヤッコソウCヤッコソウ
DヤッコソウE智光上人廟F金剛頂寺仁王門G金剛頂寺本堂


最御崎寺 〜第24番札所 室戸市室戸岬町4058-1〜

仁王門を潜って約 15m 進むと、ヤッコソウ自生地への立札がある。右にある石段を登ると直ぐに足許にヤッコソウが自生しているのが目に入る。 この場所だけに自生しているようだ。

@ヤッコソウAヤッコソウB最御崎寺仁王門C最御崎寺本堂





伊尾木洞 〜神秘の洞窟〜

◎伊尾木洞◎
土佐湾の海底に貯まった地層が、地震により隆起して地表に現れた。この地層は波の浸食により削られ、波食台となり隆起して段丘となった。 段丘は海岸に打ち寄せる波により岩盤の割れ目が拡げられ海食洞ができたと考えられている。
伊尾木洞の大きさは、高さ約 5 m 、幅 3 m 、全長約 40 m 。洞の壁には貝の化石が見られる。洞の 40 m 先には渓谷が続いており、シダ群生地がある。 ここには40種類以上のシダが生息しており、一か所に群生していることから国指定の天然記念物になっている。シダの主なものは、ホウビシダ、ホウライシダ、 ノコギリシダ、クリハラン、ハゴロモシダ、コモチシダ、シロヤマゼンマイなどの熱帯性シダ類が自生している。
              駐車場; ・伊尾木公民館駐車場(安芸市伊尾木195-1)  ・Kマート駐車場


@伊尾木洞入口A洞窟の入口B洞窟内C洞窟内
D洞窟内Eシダ群生地Fシダ群生地Gシダ群生地




野良時計 〜国指定登録有形文化財・畠中家住宅〜

◎野良時計◎
国道55号から県道29号を安芸川に沿って遡り安芸城跡や土居廓中武家屋敷へ行く途中の田園集落の中に野良時計がある。
設置されている野良時計説明版によると、“まだ家ごとに時計のなかった頃、土地の地主であった畠中源馬はたけなかげんまは時計に興味を もち、アメリカから八角形の掛時計をとりよせ、それを幾度も分解しては組み立てて時計の仕組みを覚え、自作の大時計を作ることを思い立った。分銅も歯車も すべて手作りで一人でつくりあげた。 明治20年頃のことである。現在も作られた時と同じく正確な時を刻み続け周辺の人々に「野良時計」として親しまれている。” とある。 ローマ数字の文字盤がクラシックなこの時計は120年にわたって時を刻み続けてきたが、現在は観光シーズンやイベント時のみに動かしている。
                駐車場; ・野良時計駐車場(高知県安芸市土居638-4) 普通車20台


野良時計野良時計火の見櫓田園集落




【参考文献】
  • 安芸市観光協会  『伊尾木洞』〜300万年の歴史が物語る、神秘の洞窟〜   
  • 高知県高等学校教育研究会歴史部会  『高知県の歴史散歩』    山川出版社     2006
  • 小川 誠  『ヤッコソウ』  http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/index.php   徳島県立博物館
  • 安芸市  『野良時計』  http://www.akikanko.or.jp/kanko/noradokei.html   

名所旧跡案内 Miyoshi's HP