Last Update: Aug. 15, 2013

   剣山の行場付近一帯にキレンゲショウマ(黄蓮華升麻)の群生地がある。 キレンゲショウマは ユキノシタ科に属する高山植物の多年草で、茎は高さ80〜120cm、浅く掌状に分裂した大形の葉が対生している。雄しべ15本、 雌しべ1本で裂片は先が尖った三角形で、花の色は優雅な黄色でラッパ状になっており斜め下を向いて開いている。 葉身の基部は心形になっており、石灰岩地帯で深山の湿った木陰に分布している。
キンポウゲ科のレンゲショウマに似ていることからキレンゲショウマと呼ばれるようになった。現在、文化財の天然記念物に 指定されている。

キレンゲショウマの群生 (2013.08.08)




コースタイム
西島→ 15min →刀掛の松→ 5min →一方通行分岐点→ 10min →おくさり→ 10min →両剣神社→ 5min →三十五社
古剣神社→ 23min →刀掛の松 → 20min → 頂上ヒュッテ→ 10min →剣山山頂→ 18min →大剣神社→ 25min →西島

刀掛の松一方通行の分岐おくさり
三十五社胎内くぐり古剣神社


剣山と行場 Track-Log by GPS [etrex VISTA HCx]


キレンゲショウマ
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剣山の三角点 (1,955 m)剣山から眺める次郎笈 (1,930 m)

 剣山は、標高1,955mの山で、西日本における第2の高峰である。 一帯は剣山国定公園に指定されており、剣山は太郎笈たろうぎゅうとも呼ばれ、南西方向にある 次郎笈じろうぎゅうと対峙している。
登山口の見ノ越から登山道の西島までは登山リフトが設置されており、登りやすい山のひとつになっている。 山頂は高原のように広いが、眺めは非常に素晴らしく、特に次郎笈や三嶺みうねが手に取るようでうっとりするほどである。
山頂は平家の馬場と呼ばれており、ミヤマクマザサが密生した平坦な草原を形成している。1993年からは木道を設置して 高山植物を保護する工事が進められ、2004年には山頂三角点周辺の登山道まで木道化したことにより、独特の木道風景を 作っている。山頂には1等三角点「剣山1954.65m」が設置されている。
剣山は修験道の山として古くから知られており、山頂近くには行場と呼ばれる岩場の難所がある。また、高山植物が多く、 キレンゲショウマ・シコクフウロ・タカネオトギリ・シコクシシウド・カニコウモリ・山アザミなどが多くみられる。

剣山の高山植物



Comment :   8月8日、剣山のキレンゲショウマの満開を期待して、見ノ越から入山した。都会の近郊と違うのか、朝7時15分に到着したが、 人影はチラホラ。西島までのリフト運転は8時から。
天然記念物キレンゲショウマの群生地は、行場周辺で、道が狭く登り降りが激しいので、このシーズンは一方通行になっている。 防鹿ネットを張って保護しているが、鹿の好みかかなりの被害がでている。コースは行場を一周するようになっているので、 胎内くぐりや鎖場など行場めぐりと組み合わせると面白いのではないだろうか。