Last Update: March  20, 2018
Since: March 23, 2009

   県道33号を高松から国分寺へ向かって走り、JR鬼無駅の手前300mにある佐料バス停信号@を右折する。案内板によると道の右手に佐料城跡があると 標しているが見つからない。
道なりに走ると(車で)、勝賀山を周回するような農免道路にぶつかるが、この道路を越えて更に上に通じているコンクリート舗装道Aを道標に従がって蜜柑畑の中を詰めると登山口Bに達する。 登山口からすぐに急な登りが続く、
10分ぐらい登ると尾根道Cに出る、ここからの眺望は素晴らしく特に生島湾と紅峰が手に取るように目に入る。尾根道は 緩やかな登りだが頂上が近づくにつれ岩混じりの急坂になるが、10分ぐらいで山頂の三角点に到達する。 山頂には勝賀城跡が残っており、本丸・二の丸・三の丸と帯曲輪が梯郭式に段状に配置されている。本丸の周囲には土塁や石列などの 遺構もあり、南北60m、東西40mの広さをもっている。この地の豪族香西資村によって築かれた。


勝賀山(勝賀城跡)の航空写真/地図


勝賀城の縄張図勝賀城跡の遺構




名 称勝賀山(かつがやま)
標 高361m
場 所高松市鬼無町佐料
登 山2009.03.16 ・ 2018.03.06

コースタイム
[登り] 農道 → 08min → 登山口 → 10min → 尾根道出合 → 06min → 勝賀山頂上
[降り] 農道 ← 12min ← 登山口出合 ← 10min ← 勝賀城跡

農免道路からコンクリート舗装を登る Aみかん畑から見た勝賀山登山口 Bすぐに急な登りが続く
尾根道に出合う C生島湾が見える尾根道の始めは緩やかな登り登山道に岩石が出始めた
勝賀山の三角点 D石の祠高松市教育委員会の説明板本丸跡を取り囲む土塁
頂上から東の眺望本丸跡二の丸跡の石列尾根道から石清尾山と浄願寺山

Comment :  登山口の近くには、乗用車4台ぐらいの駐車スペースがある。尾根道に出合うまでに、トラロープが張ってある箇所があるが 登りも降りもロープに頼らないほうがバランスを崩さない。山頂の勝賀城跡は高松市指定文化財になっており、本丸の周囲を取り巻いている土塁は圧巻で、 他の山城ではあまり見たことがない。あらためて山城の築城方法に感心した。

$追記$
9年ぶり(2018.3.6)に勝賀山へ登った。今回は県道33号線から佐料城跡を経由したので歩く距離もあり、特に蜜柑畑の急坂は大変なアルバイトであった。 頂上の城跡を検めて観察し、香西一族の詰城としての対策に工夫を凝らしているのが理解できた。見張りの場所としても適しており、北側は香西浦から生島湾が望め、 東側は屋島から三郎池を取り巻くクレーター5座(日山・上佐山・日妻山・実相寺山・馬山)が視通せるので、外敵の侵攻を素早く察知できる。

勝賀山



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