Last Update: Nov. 28, 2015Since: Oct. 26, 2010
石鎚山! 西日本の最高峰で、日本七霊山の一つであり、古くから修験道の道場として開かれていた。 石鎚山の頂稜部は剃刀の刃ような両側が切立った南尖峰(1982m)、天狗岳(1982m)、弥山(1974m)の3峰からなっており、 両サイドは東稜と西稜に支えられている。
一般的な登山ルートは、ロープウェイを利用する成就社(表参道)、土小屋(スカイライン道)、面河(裏参道)の3つがある。 最近、バリエーションとして、土小屋ルートの途中にある東稜基部から矢筈岩・南尖峰・天狗岳・弥山の岩稜を辿るルートが 脚光を浴びている。また、天狗岳の北面は垂直に見える北壁があり、ロッククライミングのフィールドとなっている。
山岳信仰の行事として、7月1日から10日まで「お山開き」の神事が執り行われ、多くの信者がスポーツ登山とは別に 参拝登山に訪れる。お山開きの期間は女人禁制で、女性は弥山まで登る事が出来ない。
東稜基部から眺める“石鎚山” | 天狗岳から見る“南尖峰”(Click で拡大画像表示) |
Track-Log by GPS [etrex VISTA HCx] |
名 称 : 石鎚山(いしづちさん) 標 高 : 1982m 場 所 : 愛媛県西条市 登 山 : 2010.10.22
土小屋登山口→ 70min →東稜基部→ 80min →南尖峰→ 05min →天狗岳→ 10min →弥山 |
土小屋登山口← 50min ←東稜基部← 45min ←石鎚神社 |
通行禁止の標識を無視して進む | 熊笹を掻き分けて | 矢筈岩 | 雲海に浮かぶ矢筈岩 | |
南稜の岩尾根 | 東稜の頂上に近づいた | 南尖峰から東稜を振り返る | 南尖峰から東稜を振り返る | |
南尖峰頂上にて | 南尖峰から見る墓場尾根 | 南尖峰から天狗岳と弥山を見る | 南尖峰から天狗岳を見る | |
天狗岳から見る弥山 | 天狗岳から成就社ルートを見る | 弥山頂上の賑わい | 天狗岳 | |
石鎚神社にて (同行三人) | 土小屋への一般道 | 紅葉の絨毯を歩く | 国民宿舎石鎚 | |
Comment : 国民宿舎石鎚に宿泊して 07:50 に出発した。前日が一日中雨で、満を持しての意気であったが朝からガスが立ち込めていた。 東稜分岐休憩所で一般道に分かれて急登を行く。このルートの大半は熊笹の急傾斜を登ることになり、笹束を掴み腕力でよじ登る。 雨量が多いときはこの急斜面の熊笹原を滝のように水が流れることが予想される。
「カニの横ばい」といわれているトラバースは問題なく通過できるが、頂上稜線に出る平面状の岩塊は高さ6m程だが、 ホールド、スタンスが少なく、最後の登りはフリクションに頼るしかないようだ。 南尖峰から登ってきた東稜の眺めは素晴らしく、疲れがいっぺんにとれる気分になるが、よくぞあのコースを通ってきたなと 感慨にふける。南尖峰から天狗岳、弥山への稜線は、右側は垂直に切れ落ちているが、左側は樹林があり高度感がない。 「山と渓谷」に中級者向きと書いてあったが、なんとなくうなずける。