稲積山は、稲の神様として古くから親しまれてきた。高屋神社本宮は稲積山の頂上にあり、神社の境内から観音寺市内が一望でる。
眼下に2kmにわたる有明浜の海岸線が伸びており、目前には江甫草山の山頂が見おろせる。山頂は、中宮から登って270段の急な幅広い石段の上に本宮がある。
社伝によると高屋神社の祭神は邇々杵命・保食命・
咲夜比女命で延喜式の神名帳に讃岐国刈田郡高屋神社とあり、延喜式内社讃岐24社の1社となっている。
この社(本宮)は当初稲積山頂にあったのを1600年頃に山の中腹に移し、さらに1760年頃に山麓に移したが里人は崇を懼れて1831年に山頂へ戻し本殿を造営した。
山の名をとり稲積社とも呼んでいる。
稲積山の山頂を探し回ったが、どこにも痕跡がなかった。山頂に高屋神社本宮を建造したので判らなくなったのだろうか。帰りに "不動の滝" を見学した。
落差 50m の滝はなかなか見事なもので、水量も冬のこの時期にしては多く、カントリーパークから眺めると落水が岩稜の上から流れているようにみえる。七宝山から流れ出た
水は、火成岩と水成岩で形成されたV字渓谷を通って落下している。