Last Update: Nov. 29, 2015
Since: May 07, 2010

   剣山山系の盟主剣山、そこから東に伸びる一の森、南西へ起伏のある次郎笈へ足を向けた。 見の越から大剣神社・御神水おしきみずを経て次郎笈へ、次郎笈の南アルプス的な山容を堪能したら 剣山へ登り返す。
剣山から一の森への尾根道は、あたかも天空の回廊を行く感がある。二の森は石灰岩でゴツゴツしておるが、一の森は なだらかで女性的な山容をしている。一の森頂上と三角点頂上が双子峰のようになっており、東側の山懐に一の森ヒュッテ が建っている。ヒュッテ近くは岳樺、五葉松が茂り、熊笹に覆われた台地には巨大な樹が立ち枯れして見事な自然の造形を 演出している。


Track-Log by GPS [etrex VISTA HCx]






名 称次郎笈(じろうぎゅう)
標 高1929m
場 所三好市・那賀町
登 山2010.05.02

名 称剣山(つるぎさん)
標 高1955m
場 所三好市・那賀町
登 山2010.05.02



コースタイム
西島→ 20min →大剣神社→ 30min →剣山分岐→ 10min →トラバース分岐→ 25min →次郎笈
剣山← 40min ←西島分岐← 15min ←三嶺への分岐点← 20min ←次郎笈

剣山御神水大剣神社の塔石剣山・次郎笈への分岐分岐から見た次郎笈
次郎笈の図根石次郎笈の頂上にて図根石から三嶺へ降る次郎笈峠へのトラバース分岐
次郎笈峠から見た剣山剣山への登り剣山への登り剣山頂上
剣山頂上にて剣山頂上の桟道剣山頂上の桟道宝蔵石神社

Comment :  昨年9月に登った次郎笈では登山者に遭遇したのは3名だったが、今回は小学児童から熟年まで 大勢の人に出会った。次郎笈は山容の美しさ素朴さ見晴らしの素晴らしさ、どれをとっても日本の山の上位にランクすると思う。 剣山は圧倒的なボリュームで迫るが、頂上付近の植物を守るため桟道敷きになっており大地に足が着いていない物足らなさ が隠せない。
好天と5月の連休の真っ只中、剣山は大変な賑わいだった。関東周辺に較べればまだまだ長閑な雰囲気がある。






名 称一の森(いちのもり)
標 高1879m
場 所美馬市
登 山2010.05.02-03



三角点から見た一の森GPSのTrack Log (大剣神社⇒次郎笈⇒剣山⇒一の森)
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コースタイム
剣山→ 25min →二の森→ 15min →一の森ヒュッテ→ 03min →三角点→ 03min →一の森

一の森への道二の森への石灰岩の道殉難碑から一の森一の森ヒュッテ
一の森三角点一の森頂上三角点から見るヒュッテ白骨樹のある景色

Comment :  剣山頂上から一の森へはなだらかな尾根道で歩き易い、剣山の賑わいに較べて、登山者も数が少なく 静かな散策が楽しめる。途中に経塚森、二の森のピークを越える。二の森は石灰質の岩が多く樹木の根が地中深く入らない せいか大木が根こそぎ倒れている。二の森と一の森のコルに殉難碑があり、刀掛け松への分岐になっている。
一の森ヒュッテは東面が開けた台地状の場所にあり、西にはヒュッテを引き立てるように三角点と一の森山頂が控えている。 一の森から見下ろすヒュッテは青塗りの屋根と洋風建築様式がこの山に溶け込んで素晴らしい景観を創っている。 剣山へ沈む夕日を三角点から見るのは、まさに感激の1コマに値する。翌日、朝日のモルゲンロートを期待したが天候 条件のせいで…。
一の森ヒュッテは総てベット方式で、一般的に1部屋に3段ベットが2列で枕元には蛍光灯が。何十年ぶりかで泊まった 山小屋(一の森ヒュッテ)の一夜は時計が逆転したようで、青春が蘇った気分になった。
内田忠宏さん(ヒュッテの管理人)お世話になりました! 焼酎の味が忘れられません。



一の森ヒュッテから富士の池への登山道GPSのTrack Log (一の森ヒュッテ⇒行場⇒刀掛の松⇒剣神社)
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コースタイム
西島← 10min ←刀掛の松← 20min 三十五社← 02min ←両剣神社← 30min ←一の森ヒュッテ
西島→ 50min →剣神社→ 05min →見の越

お花畑(梅花黄蓮)穴吹川源流両剣神社三十五社
古剣神社不動岩への分岐刀掛けの松見の越への下山道
祖谷川源流リフトトンネル分岐剣神社(登山口)見の越

Comment :  殉難碑からお花畑、穴吹川源流と続く道は、剣山系の山懐に抱かれた気分に浸れる。両剣神社から上の行場 道と下の行場道に分かれる。今回は下の神社巡り道を選んだ。2分程で岩の上にある「三十五社」祠に着く。 崩れかかった道を暫く進と古剣神社の下に出る。この道にはバイカオウレン(梅花黄蓮)やキレンゲショウマ(黄蓮華升麻)が 群生しており、開花期の7月下旬はさぞ見事だろう。
西島から見の越まで遊歩道を経由すると途中、祖谷川源流(水飲場がある)があり、深山幽谷をあじわえる。


上記の拡大画像は《画像ギャラリ》でご覧ください