Last Update: Nov. 28, 2015
Since: Aug. 31, 2010

   北アルプスの南部に位置する穂高岳、なんと心地よい響きを持つ山岳だろう。特に、氷河期の痕跡を 残す涸沢カールの底辺から眺める北穂高岳(3106m)、涸沢岳(3110m)、奥穂高岳(3190m)、前穂高岳(3090m)、北尾根の連峰や 盛夏でも雪のある3-4の雪渓、5-6の雪渓。最も美しい山岳景観で、いつまで眺めても飽きない。
50年以上前に、苦しくも楽しかった山岳部の夏山合宿や、気のあった先輩との岩稜トレーニングに明け暮れた涸沢の ベースキャンプ生活など回想はつきない。その後、冬の滝谷登攀の帰路に奥穂高避難小屋を使用したことも脳裏に浮かぶが、 いちばん印象深いのは、3-4の雪渓をつめてV峰フェース・V峰・U峰・東壁・T峰(前穂高岳)を登攀した思い出へと 走馬灯のように画像が走る。
最近の画像表示方法を駆使して、回想録まがいの記述をしてみたが出来栄えがもうひとつ。

涸沢の北穂側からみた前穂高岳北尾根
(Click で 拡大画像表示)

Mt.Hotaka, Kamikochi Track-Log by GPS [etrex VISTA HCx]



















名 称西穂高岳(にしほたかだけ)
標 高2908m
場 所岐阜県高山市
登 山2010.08.05




コースタイム
西穂高登山口→ 80min →西穂山荘→ 30min →丸山→ 30min →西穂高独標→ ? →西穂高岳頂上
西穂高登山口← 60min ←西穂山荘← 20min ←丸山← 20min ←西穂高独標← ? ←西穂高岳頂上

西穂高登山口登山計画書提出登山道の花外国人も多い西穂山荘
六百山と霞沢岳独標へ続く尾根道丸山焼岳と乗鞍岳
這松帯(雷鳥が居た)瘠せ尾根を行く岩稜をよじ登る西穂高独標
Pyramid Peak間ノ岳天狗岳西穂高岳

Comment :   大学の山岳部時代に重装備で千石尾根を登り、西穂山荘近くで幕営、翌日は重装備のまま西穂高岳、天狗岳、ジャンダルム、 奥穂高岳を経て穂高岳山荘の前に幕営したことがあった。
今回は、鍋平まで自動車できて、新穂高ロープウェイを利用した。西穂高口が登山口で、かなりの短絡ルートになったが、 自宅を出て約10時間かかり、西穂山荘までが遠く感じられた。西穂山荘は超満員で布団の繋ぎ目に寝ることになり、朝まで 殆ど睡眠がとれなかった。山荘の対応の悪さと、食事の不味さ、高い宿泊料(9,000円)で、2度と行きたくない場所になった。 山荘から丸山までは、大きな石を踏み越えていく道で、それ以降は岩稜つたいの尾根道のため北アルプスの景観が楽しめる。 振り返ると焼岳の噴煙や霞沢岳、右前方には前穂高岳、眼下には梓川に沿った上高地が。好天に恵まれたのが最大の幸福だった。
(右の画像は笠ケ岳。クリックすると拡大します)



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