Last Update: May  12,  2018
Since: May  05,  2018

    肥土山ひとやま農村歌舞伎の舞台は土庄町肥土山地区にある離宮八幡神社の境内にある。“肥土山の舞台”は舞台間口17.10 m、奥行8.83 mの 寄棟造り茅葺本瓦葺、総下屋付で、高座は舞台寄高座桁行11.8 m、梁間3.94 m 二層切妻造り桟瓦葺、神社寄高座桁行7 m、梁間5 m 二層入母屋造り桟瓦葺での古の趣きが ある舞台である。
現在の舞台は1896年に台風で倒壊したのを、1900年に元の舞台より大きくして復興した。花道、廻り舞台、迫り上り、奈落、葡萄棚、天井、化粧部屋、楽屋、大夫座など すべて歌舞伎舞台の模式的なものが揃っている。 1686年、蛙子池の完成を祝って、仮小屋を建てて芝居をしたのが、肥土山農村歌舞伎のはじまりだと言われている。重要有形民俗文化財に指定されている舞台のほかに 舞台寄り神社寄り高座(見物席)2棟、衣装蔵1棟と桟敷も指定に含まれている。 衣装蔵には根本約300冊・かつら約50点・衣装約620点の上に、床机・幕・襖・脇差しから行灯にいたるまで、大道具・小道具が保存されている。
見物席はゆるやかな傾斜地を東西12段に区切った階段状の桟敷で 883.59 u ある。この見物席は肥土山地区の 6組で、2段づつ毎年上下に交代で使用している。 各戸の座席は組長が籤引きをして決めている。小豆島以外から来た見物客には、離宮八幡神社の1段下で歌舞伎舞台の正面が見える位置に桟敷を設けている。 この肥土山農村歌舞伎は、1686年に庄屋の太田伊左衛門典徳が上流にある蛙子池かえるごいけ(溜池)を改修築造して、この池から離宮八幡神社の境内まで水を流したのを喜んだ 農民が仮小屋を建てて芝居をしたのが始まりと伝えられている。

The stage of Hitoyama-noson Kabuki is in the boundary of Riguhachiman-Jinjya(shrine) in the Hitoyama, Tonosho-cho district in the Shodoshima. A schematic thing of an Hanamichi(elevated passageway) leading to the stage, the Mawaributai(circumference stage), the real Kabuki stage including the coming up to up, a Naraku(hell), a Budodana(self to support hanging flying eqipments), a Tenjyo(ceiling), a Keshobeya(makeup room), a Gakuya(dressing room), the Tayuza(tayu seat) is prepared.
The Ota izaemon-tsunenori celebration virtue of the village headman repairs the Kaerugoike(Kaerogo Pond) in the upper reaches (reservoir) in 1686, and this Hitoyama-noson Kabuki constructs it, and what a farmer pleased with what drained water from this pond to the precincts of the Riguhachiman-Jinjya(shrine) builds a booth, and did a play is informed it with an opening.



肥土山農村歌舞伎 ― 仮名手本忠臣蔵 三段目― (2018.05.03 撮影)




肥土山離宮八幡神社の案内図


名 称肥土山離宮八幡神社
標 高146 m
場 所香川県土庄町肥土山
探 索2018.05.03




コースタイム
[運動場〜肥土山農村歌舞伎舞台]     大鈬幼児園(アクティブ大鐸) →00:08→ 離宮八幡神社
[肥土山農村歌舞伎舞台〜運動場]      大鈬幼児園(アクティブ大鐸) ←00:07← 離宮八幡神社


離宮八幡神社肥土山の舞台石碑肥土山の歌舞伎衣裳石碑
豊水分霊とよみくまりみたま神社・太田伊左衛門典徳肥土山農村歌舞伎舞台 肥土山農村歌舞伎舞台
肥土山農村歌舞伎舞台神社前の来賓桟敷神社石段で見学する人々
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30年度 肥土山農村歌舞伎プログラム
第一幕  寿式三番叟
剣  舞  白虎隊
第二幕  仮名手本忠臣蔵 三段目 松の間の場/裏門の場
第三幕  仮名手本忠臣蔵 七段目 一力茶屋の場
第四幕  絵本太功記    十段目 尼崎閑居の場




     
蛙子池

蛙子池

蛙子池


【蛙子池】
小豆島にある最大の溜池(蛙子池かえるごいけ)である。1683年、肥土山村(現:土庄町肥土山)大庄屋の太田伊左衛門 典徳つねのりは伝法川沿い地域の水不足を解消するために倉敷代官所に溜池の築造を嘆願した。翌年に許可がおりたので拡張築造工事を開始した。
この池は、銚子渓の上の台地にあるため工事は難航を極めたが、典徳は家財や水田まで売り払い資金を作って工事を進めた。その結果、1686年に溜池が完成した。 その後、改築・改修を重ねてきたが、現在では農地 200ha の農地の灌漑に使用されている。
        ・所在地:香川県小豆郡土庄町肥土山字蛙子広谷
        ・堤  高:15.3 m   ・堤頂長:420 m   ・堤体積:33,000 m3   ・総貯水容量:634,000 m3
小豆島は瀬戸内海に浮かぶ島であり、昔から水を得るための懸命な努力がなされてきた。蛙子池はなだらかな台地に立地しており、直線的な長い堰体が特徴的であり、 全国ため池100選に選定されている。堰体の右手に並んだ大きな石碑や、池面の中央に鎮座する仏教的な石柱が設置されている。また、池の南側を縁どる急斜面には、 中山千枚田が青々と水をたたえている。


蛙子池・肥土山農村歌舞伎舞台
GARMIN VENTURE HC による route map





    [参考資料]
  1. 肥土山農村歌舞伎保存会  『肥土山農村歌舞伎』       2018
  2. 佐々木育夫         『蛙子池と肥土山農村歌舞伎』  Civil Engineering Consultant   259  022-023    2004
  3. 農林水産省       『ため池百選』 ― http://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/tameike/index.html ―   2018
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