Last Update: Nov. 30, 2015
Since: July 12, 2011

   引田城は、引田港の北にある城山に築かれた城。城山は、かって陸繋島といわれた島であったが、西側に陸続き となった。西側以外は断崖であり海に阻まれた要害の地形となっている。 城山山頂は楕円形の南の郭で、西の郭・北の郭・東の郭・丹後丸と配置されており、東の郭が本の丸との説がある。
この引田城跡が史跡として価値があるのは、山城でありながら、曲輪周囲に石垣を巡らせた総石垣づくりの城である。特に、北の郭と西の郭には2段 構築になっており、大きな石垣が良く残っている。
この城の起源は、1667年11月屋島築城のとき、阿倍比羅夫率いる引田氏によって築城されたとも、また、屋島城(やしまのき)との連絡 のために狼火台として造られたのが城のはじまりになったともい云われている。戦国時代になり内海の要塞として重要性が増し、四宮・ 仙石・十河・生駒などにより改修が加えられ、近世の城として体裁を完備していった。元和元年(1615)の一国一城令により廃城となった。


宮の後から見た城山
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Route Map for Garmin GPS
西の郭→南の郭→化粧池→東の郭→北の郭→丹後丸




名 称城山(引田城跡)
標 高82m
場 所東かがわ市引田宮の後
登 山2011.07.09

コースタイム
[登り] 登山口→ 00:05 →六角堂→ 00:03 →南の郭(頂上)
[降り] 県道← 00:08 ← 丹後丸← 00:02 ← 北の郭← 00:03 ← 東の郭← 00:07 ←化粧池← 00:05 ←頂上

城山園地案内図登山口 六角堂への登り六角堂石垣隅部
城山頂上からの引田湾 化粧池の石垣引田鼻灯台 7角形の東の郭
うまつなぎから北楼への石垣 北の郭の2段構築石垣丹後丸 尾根道から県道へ


Comment :  標高の低い山にあるため山城の感覚がつかめない。登山口からルートは整備されており、危険な個所はどこにも ない。山頂からは引田港や瀬戸内の島が水彩画のように眺められる。北の郭の石垣は2段構築となっており遺跡として十分な価値がある。 天霧城が細い尾根上に構築されているのにたいし、引田城は円周上の尾根に点在している。
引田の歴史の街並みと合わせて観光コースにすれば、子供たちにも喜ばれるだろう。