高松自動車道を高松西インター過ぎて西へ進むとすぐに右に岩肌をもった伽藍山が見えてくる。岩肌に刻んだ磨崖仏(不動明王)があることを知っていたが、
実物をみたことがなかった。天気の良い日に現物を観ることと岩肌(岩壁)に触れたくて出かけた。
県道12号の唐渡峠にある伽藍山・萬燈寺登山口から入山して、まず薬師堂へむかった。薬師堂の左に磨崖仏(制作年代は不明)があり、高さ20mの岩壁に4mの不動明王を刻んで
あり、火焔光背は赤ペイントで鮮やかに塗られている。伽藍山は修験道の道場となっていたと考えられる。
伽藍山頂上へは岩壁ルートとガレ場登山ルートがあるが、どちらも危険をともない命懸けになる。山頂には、八大龍王天神宮と4等三角点があり、少し下がったところに
石鉄山讃岐別院萬燈寺がある。山頂のすぐ横下に人工的に組んだ石垣らしいものがあり、飲料水でも貯めたのだろうか。
降りは岩塊ガレ場ルートを降ったが、岩壁の上を通り
足許不安定で滑落の危険がある。この山はそれなりに緊張感が必要で、スリルに富んだ面白い登山が楽しめる。
§伽藍とは§ サンスクリット語のサンガラーマ(samgharama:僧園)を音写して僧伽藍摩。これを短くして伽藍とした。